2006年9月25日

オーディオインターフェイス

パソコン/ワークステーションを使ったDAWシステムを構築する際に必ず必要になるのは音やMIDI信号などをやり取りするためのオーディオインターフェイスです。簡易使用であればPCに標準でついているものでもよいでしょうが、システム全体の規模や使用方法を検討し、最適なオーディオインターフェイスを別途購入する方法が一般的です。

私が所有するMOTU 828mk2は、PCと外部ソースのインターフェイスとしてアナログ/デジタルオーディオとMIDIの入出力を一手に引き受け、さらに4BUSのデジタルミキサーとしても使えます。販売価格10万円前後のラックマウント対応モデルとしては非常にポピュラーな製品のひとつです。
リリース直後の2003年に購入したのですが、3年たった今でもストレスを感じることなく利用できています。全体として非常に自由度が高く、完成されたインターフェイスです。音質、機能共に不満を持つことはほとんどありません。デジタルミキサー機能とDAWのミキサーを組み合わせれば、現場のどのようなニーズにでもこたえることが可能です。特徴などをまとめてみましょう。
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■入出力の数と種類
オーディオI/Oを選ぶ際最も気にしなければならないのは、入力と出力の数および種類でしょう。うちではADAT接続のマイクプリを増設して20インプット/22アウトプットをフルに使っています。AES/EBUこそ搭載してはいませんが(といっても業務用製品を使用しなければ必要にはならないでしょうが)、宅録から10人編成のバンドレコーディングくらいなら、十分な入出力と言えます。


■音質
田舎なので楽器屋やオーディオショップは安い製品しか取り扱っていません。そのため購入前に実機で綿密な確認はできませんでしたが、購入後EDIROL FA-66とMOTU 828mk2を比較しました。FA-66は中高域以上に独特の感じがある、ある意味抜けのよい硬質な音が印象的でした。828mk2はFA-66よりも密度感があり、全域にわたって明らかにフラットです。828mk2は値段相応の上質な音質だと感じました。


■PCとの接続
828mk2とホストとなるPCとの接続はIEEE1394aで行います。多くのオーディオI/OはUSB1.0、USB2.0、IEEE1394a(Firewire400)、IEEE1394b(Firewire800)、PCI、PCMCIAでの接続が考えられますが、ここ数年のトレンドはUSB2.0とIEEE1394aです。両者の主な違いは転送速度。規格上の転送速度はUSB2.0が480Mbps、IEEE1394aが400Mbpsと、USB2.0がIEEE1394aを上回っています。しかしUSBはCPUのリソースを消費するために、トータルで考えるとIEEE1394aの方がパフォーマンスは高いようです。なおPCにIEEE1394aのカードなどを増設する場合は、TexasInstruments(TI)社製のチップを搭載したものがどのオーディオI/Oベンダーからも推奨されています。IEEE1394はAppleとTIが開発したため、IEEE1394のTI製チップはデファクトスタンダードな地位を得ると同時に、世界標準のreference用チップともなっているからです。
転送速度800Mbpsを誇るIEEE1394b接続のRME Fireface800は非常に魅力的ですが、他と比べると少し高価。その点、IEEE1394a接続の828mk2はリーズナブルです。なお、昨年末にUSB2.0接続の828mk2もリリースされて話題になっていました。


■サイズ
さまざまな形のオーディオI/Oが各社からリリースされていますが、現在は以下のようなサイズのものが主流です。
<ハーフラックタイプ>
MOTU TravelerMOTU UltraLiteRME Multiface等のように、非常にコンパクトなタイプで、気軽に持ち出しも可能です。EDIROL、M-Audio、E-MUなどからもエントリー向け製品として多数がリリースされています。
<ラックマウントタイプ>
MOTU 828mk2をはじめApogee EnsembleRME Fireface800Digidesign Digi002RackMOTU 896HD等数多くの優秀な製品がリリースされています。ハーフラックタイプと比較して入出力の数が豊富で、ラックマウントしてほかのアウトボードなどとともにモバイル使用も可能です。
<フィジカルコントローラ搭載タイプ>
Digidesign Digi002TASCAM FW1884YAMAHA O1XM-AUDIO ProjectMix I/O等60~100mmのフェーダーとトランスポートボタン他多数のコントローラを備えたタイプです。筐体は比較的大型になります。
なおMACKIE ONYX1220のようにアナログミキサーをインターフェイス代わりにできるという製品もここ1年くらいで見られるようになりました。

私の自宅には(というか、ほとんどの人は)録音ブースがないのでスタジオなどにシステムを持ち出す必要があるため、フィジカルコントローラー搭載のモデルは不便です。ラックマウントタイプなら、持ち運びのためのケースも豊富にリリースされています。828mk2ならマウントキットをはずしてPCと本体だけ持っていくなんて事も可能です。


■オーディオインターフェイス以外の用途
多くのオーディオI/OはMIDIの入出力も装備し、加えてスタンドアロンで動作するデジタルミキサーの機能も搭載しているものも多いようです。
デジタルミキサー機能は非常に便利で、オーディオI/O内のDSPでダイレクトに入力ソースのモニタリングができるばかりでなく、アウトプットへのルーティングもほぼ0レイテンシーで自在に可能。自由度の高いシステムを構築することが可能です。例えば、複数の入力ソースをオケ用、ヘッドフォンモニター用、メインスピーカー(PA)用、トークバック用などに個別ミックスしてパラレル出力するなんてこともできます。
828mk2も4BUSのデジタルミキサーを搭載しています。ルーティング設定はドライバからはもちろん、本体のつまみなどでもフルコントロールが可能です。設定しだいでは、フィジカルコントローラーをコントロールサーフェイスとして利用することもできます。


■インターフェイスとディスプレイ
入力ソースのゲインコントロールや各種設定を行うためのつまみは、適度な数の豊富さと操作性の簡便さが必要です。入出力のレベル表示、ピーク表示なども作業現場では重要な事項です。これらの機能はドライバとして提供されるソフトウエア機能としてはもちろん含まれると思いますが、ハード上で操作・視認ができることは様々な面で大きな利点になります。
828mk2は1UのコンパクトサイズながらLEDと液晶ディスプレイとプッシュ付ロータリーエンコーダにより比較的簡単にオペレーションを行うことができます。
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■DAWソフトとの連携
DAWとしてNuendo、Samplitude、SONARを使っていますが、828mk2はASIO使用でレイテンシーは5ms~11msで安定動作しています。NIのソフト音源やHALION等のソフトサンプラーをMIDIコントローラーから動かしても、演奏に支障が出るようなことはありません。(WindowsXP Pen4_2.4G RAM_1.5G)
ドライバも適切な更新が行われており、問題は感じません。


■ADATの利用とSYNC
828mk2はデジタルの入出力系とそれに伴う各種Syncも搭載しています。
うちではONYX800RをADAT接続で利用しているのでWordClockでクロックの同期を行っています。私の環境では828mk2がマスター、ONYX800Rがスレーブです。外部のクロックジェネレーターがなくてもとりあえずはこれで十分です。
使い方はいたって簡単。828mk2側ではOPTICAL入出力を「ADAT」、クロックソースを「INTERNAL」に設定、ONYX800R側ではターミネータスイッチを「ON」、クロックソースを「EXTERNAL」に設定します。物理的な接続はOPTICALケーブルとBNC同軸ケーブルをそれぞれのIN/OUT端子に接続するだけです。
なお、BNC同軸ケーブルがない場合はRCAピンケーブルの黄色ジャック(映像用で使うもの)をBNC端子に変換して利用することが可能です。つまり75Ωのケーブルなら何でもOKということです。もっとも、BNC端子に変換できれば何を使っても動作はするとは思いますが、音は変わるかもしれません…。

828mk2側
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ONYX 800R側
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以上、他にもさまざまな評価項目はあるかと思いますが、828mk2は総じて優秀なオーディオI/Oということがわかっていただけたと思います。値段も10万円とお手ごろな価格設定なので、ステップアップのための2台目のインターフェイスとしてお勧めしたいですね。

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先日のブログの続きです。 前回はパソコンの音(録音時)にノイズが入り、その原因は 増設したIEEE1394カードにあるん 続きを読む

コメント[2]

あ、、、アフィリエイト用のタグ貼り忘れた…。

相性問題は今でも変わらずあるみたい。個人ベースの製品レビューや使用感などのレポートは、よいところはさておき、悪いところが前面に出てくる傾向にあるから、そんな暗い面ばかりが強調されて伝わっている感じがする。

MOTUのユーザーコミュではWin+MOTUの組み合わせは評判よろしくない様子。見ていると、MOTUならDPだ!という傾向は否めないです。

日本経済に優しい男Netmanは今日もお買い物にいそしんでおります。みんなも稼いだ金はバンバン使って、それを元にまたお金を稼ごう!

文章読み終わった後、
【ご購入はこちら】
のリンクを探してしまいましたよw

昔は、インテル製のチップセットじゃないとダメやら、AMD社のCPU(Athlon)はダメーとか相性問題だらけでした。
MOTUいいなー、見たらほしくなる・・・
あー今年はもう買いません!決めた!

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